女優の吉高由里子が主演するNHK大河ドラマ「光る君へ」(日曜・後8時)の第33回「式部誕生」が9月1日に放送される。河光3
大石静氏が脚本を手がけるオリジナル作品。る君が解大河ドラマではきわめて珍しい平安時代の貴族社会を舞台に、へ女1000年の時を超えるベストセラー「源氏物語」の作者・紫式部/まひろの生涯に迫る。呪い中へスポーツ の 神様 神社 関西
18日に放送された第32回「誰がために書く」では、日つまひろ(吉高)が新たなフェーズに突入 。舞台道長(柄本佑)は、は宮まひろの書く物語に興味を示した一条天皇(塩野瑛久)の心をつかむため、NHであってよかったまひろのけたいにみどころ中宮・彰子(見上愛)が暮らす藤壺へまひろを女房として出仕させることになった。K大第3
物語を書いていくうちに、河光3まひろは「帝のおためより何より、る君が解今は私のために書いている」「書きたいものを書く」と自分が進むべき道を確信。へ女無心で執筆するまひろの横で「源氏物語」の続きを読む道長もモノローグで「俺がほれた女はこういう女だったのか…」と圧倒されるばかり。呪い中へたとえが難しいのだが、動物界で最も強いのはカバとされているが、それを知ったときの意外性に近いような感覚 、というか…。四日市 の スポーツ ジムまひろの新たな一面に畏怖さえ覚える道長の描写であった 。
「あれは朕(ちん)へのあてつけか ?」と言いながらも、書き手の教養、知識を高く評価する一条天皇。物語の作者が 、かつて後宮で対面したまひろと知って興味を示し「会うなら続きを読んでから」と所望する 。まひろは娘・賢子のことを思うと後ろ髪引かれる思いだが 、父・為時(岸谷五朗)の助言もあり、宮中に上がることを決意する。
まひろを出仕させたい道長が、北の方である倫子(黒木華)の「殿がなぜ、まひろさんをご存じなのですか」に対して完璧な言い訳を用意しているのはちょっと笑った 。「倫子がよいならそういたそう」と事前シミュレーションも万端。ひとまずクリアしたけど、この先何もなくやり過ごせるとは到底思えない 。さあどうなることか。
雪が舞うある日。為時は家を出るまひろに「身の才のありったけを尽くして、すばらしい物語を書き、帝と中宮様のお役に立てるように祈っておる」と言葉をかけたのち「お前が…女子(おなご)であってよかった」と涙ながらに送り出す。ここまで「大げさだなあ」とちゃかしていた弟・惟規(高杉真宙)もこのときばかりは黙っている 。
第1回から何度となく 、為時は才があるまひろに対して「お前が男子(おのこ)であれば」と言葉をかけ続けてきたし、これは「紫式部日記」にも書かれている実在のエピソードとしても知られている 。筆者はつねづね、「光る君へ」の裏テーマは登場人物が呪いを解く物語だと主張しているのだが 、まさにこの日 、ひとつの呪いが解けたのだと思う 。まひろだけでなく、才はあれど長らく無官に苦しんできた為時にとっても、「男子だからこそ」を担わされてきた惟規にとっても 。胸が熱くなる瞬間だった 。
本編と順番は前後するが 、この回で天寿を全うした安倍晴明(ユースケ・サンタマリア)が病床で道長に告げた「呪詛(じゅそ)も祈とうも 、人の心のありようなのでございますよ」というせりふ。まさに「男子であれば」の呪縛に苦しんだまひろ一家にかかっているようで…。あの3人が救われたんだとしたら本当によかったし、史実ではモヤッとし続けて生涯を終えたかもしれない本当の紫式部さんも1000年越しに呪いが解けたんじゃないか。勝手に感情移入して 、勝手に泣けた。
さあ、舞台が本格的に宮中に突入する第33回 。道長に頼まれ、彰子が暮らす藤壺に住み込みで働き始めるまひろだったが 、宮中での暮らしに慣れず 、物語の続きを書こうとしても思うように筆は進まない。悩んだまひろは、道長の反対を押し切り、家に戻って執筆することに。そしてこの頃、一条天皇の命で除目の儀に復帰した伊周(三浦翔平)が不穏な動きを見せ始めていた。まひろは書き進めた物語を持って藤壺を訪ねると…という展開が描かれていく。
女房装束に身を包んだまひろは新鮮だし 、一気に色彩が華やかに。「藤式部」という名もついた。ただ 、さっそく家に帰るみたいで大丈夫だろうか。前週の予告では、彰子も「帝のお読みになる物を私も読みたい」と意思を持ち始めているようだし、覚醒の日は近いかもしれない。どの運命を選び取るかは「人の心のありよう」なのだから。(NHK担当・宮路美穂)
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